ふおん

 

久しぶりに一族と会った。

兄弟とはなかなかに会話ができるようになったけど、それ以外とはうまくいかない。

なぜなのかと思っていたけど、本人に直接言わなかったりとか、その仲立ちを子供たちがしていたりだとかが苦手だったのかも。

 

僕は家族で唯一血液型が違っていたり、兄弟と性別が違っていたり、歳が離れていたり、勉強が出来るほうだったり、ナンチャラ占いで一人だけ救う側だったりで、仲裁役みたいなのをやらされていた。

小さいときからだったからそれが当たり前で、それが負担になっていることに気付けなかった。

 

今回の旅行でそれをあらためて感じた。

前にも何度も思っていたが、すぐに忘れてしまうたちなので忘れてしまっていた。

 

どれほど忘れやすいかというと、ある日突然前日以前の勉強内容を忘れてしまうほどだ。

この現象は覚えているだけで二回あり、中学の時に英語を、高校の時に数学を忘れてしまった。

英語の時は語順とか一切分からなくなり、アイアムアペン、が日本語としてかろうじて出てくるくらいだった。

これによって、僕の英語嫌いは確定してしまった。

高校の時の数学忘れも結構なもので、中学範囲からやりなおした。

それでセンターの頃にはⅠAⅡB共に一問間違えるくらいに、二次ではそれだけを武器にできるほどになっていた。

ただ、数学の場合は小学生の時に苦手になったのを克服したりだとか、いろんな人から褒められたからとか、もう数学が出来なかったら僕の存在価値がないからとか、そういうのでどうにかしてしまった。

 

他にも、どこかに行った記憶とか、誰と何を喋ったかとか、親とどういうやりとりをいつもしていたかとかも覚えてなくて。

でも、それも防衛本能だったのかもしれない。

 

話は脱線したし、特に言いたいこともないんだけど、そういうことで悩んでる人間もいたりするんだよーと知っていただければ…。

 

そして“大人”になろう……。