過去に遡って契約できる契約書

私はツイてない。

なんでもあと一歩のところで届かない。
志望校も最低点に1点足りなかったし、欲しいものは翌日には店舗から無くなってるし、学校イチのイケメンが私のことを好きだと知った翌日には彼女が出来ていたり……。

しかしそれは過去の事。
この契約書の束を使えば悔しい思いをせずに済む。
目の前で売り切れた一点モノのプリーツスカートも手に入れられるし、人気アイドルグループのコンサートチケットも手に入る。
そう、この契約書さえあれば何でも叶う。



「おはよう」
職場の前でニコニコと笑う彼。
見えているのかいないのか分からない糸目の彼とは付き合って2年目。いわゆる職場恋愛というヤツだ。
人当たりが良いがどこか抜けていて、時々心配になる。

日が傾きかけた頃、大口の取引先から激しい剣幕の連絡があった。
彼が担当していた件で不手際があり、取引を打ち切るとのことだ。

仕方ない、あの契約書を使おう。

契約書の束から一枚取り出し、書いてあるひな型に二重線を引き訂正する。
そして契約日と決裁日を書き込む。
すると大きく決裁印が現れる。
これで完了だ。

この契約書はひな型を書き換え、日付を入れると効力を持つ。そして決裁印が現れるとその内容が過去を変えてしまう。



翌日、出社するといつもと変わらない光景だった。
彼は同僚に話し掛けられてにへら、と笑っていた。

変わった過去には誰も気付かない。
あと3枚となった魔法の契約書を大切に使わねばと心に決めた。

2017年テレビドラマ

2017年もあと数日で終わる。
備忘録も含め、この一年で観たテレビドラマとその中からオススメを挙げておこう。


といっても、何をやってたか覚えてないので、以下のサイトを参考に
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/Category:2017%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E


愛してたって、秘密はある。
あいの結婚相談所
アシガール
あなたのことはそれほど
A LIFE〜愛しき人〜
今からあなたを脅迫します
嘘の戦争
ウチの夫は仕事ができない
奪い愛、冬
奥様は、取り扱い注意
オトナ高校
帰ってきた家売るオンナ(去年のドラマの特別版)
架空OL日記
過保護のカホコ
カルテット
監獄のお姫さま
カンナさーん!
貴族探偵
嫌われる勇気
黒革の手帖
刑事ゆがみ
下剋上受験
恋がヘタでも生きてます
この声をきみに
ごめん、愛してる
先に生まれただけの僕
さくらの親子丼
サチのお寺ごはん
サヨナラ、えなりくん
3人のパパ
視覚探偵 日暮旅人
地味にスゴイ!DX 校閲ガール・河野悦子(去年のドラマの特別版)
下北沢ダイハード
重要参考人探偵
女囚セブン
スーパーサラリーマン佐江内氏
セシルのもくろみ
大貧乏
デート〜恋とはどんなものかしら〜
東京タラレバ娘
突然ですが、明日結婚します
バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜
母になる
人は見た目が100パーセント
ブラックリベンジ
フランケンシュタインの恋
僕たちがやりました
ぼくは麻理のなか
ぼくらの勇気 未満都市2017
民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜
屋根裏の恋人
ラブホの上野さん
リバース
わにとかげぎす



これらが1話以上観たドラマ。
その中でオススメなのが

【万人にオススメ】
アシガール
奥様は、取り扱い注意
架空OL日記
過保護のカホコ
カルテット
監獄のお姫さま
カンナさーん!
黒革の手帖
先に生まれただけの僕
母になる
フランケンシュタインの恋
僕たちがやりました
民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜

【個人的にオススメ】
さくらの親子丼
サヨナラ、えなりくん
3人のパパ
重要参考人探偵
セシルのもくろみ
ぼくは麻理のなか


個人的オススメは、人を選ぶ可能性アリ、評判がとても良いわけでもないやつです。
特に3人のパパとぼくは麻理のなかは観てほしい作品。

色々入れてもあれなので漏れてるのもあるんですけど、キュンキュン系が少ない中で、どれもグッと来るのでそれらもオススメ。

カルテットと監獄のお姫さまに持っていかれた一年だったかもしれんな……。

来雨

大雨の中、彼は家の前で俯いて立っていた。
何を話しても答えるでもなく立っている彼を家に入れた。
風呂を沸かし、彼の手を引き一緒に入る。
彼の身体を丹念に、無数の傷を流すかのように撫で洗った。
彼の身体を乾かし、手を引いてベッドに入る。
守るように後ろから包み込む。
身動ぎしてこちらを向く彼。
脚に膨らみが当たる。
身体を下ろしていき、起立したモノに唇を宛がう。
彼の手で、他者の身体で、毎日慰めているそれを丁寧に舐める。
私で気持ちよくなって欲しい、それだけで頭がいっぱいになってほしい。

そして、嫌なことから一時でも逃げてほしい。

精は口で受け止めて、全て飲んだ。
そしてそのまま彼を抱え込んで眠った。
口を漱いでしまったら、その間に彼が居なくなってしまうような気がしたから。



太陽が高く昇っていた。
雨は止み、昨日が嘘のように晴れ上がっていた。

テレビから彼の声が聞こえる。
隣に温もりはもう無い。

服を買いに行く時のこと

昔から服屋がニガテだった。

入ると気持ち悪くなって、10分ほどで外に出たくなる。

その原因はおそらく2つあった。

 

僕には姉が2人いる。

買い物に行く時は、姉と母がいることが多く、三者三様なファッションセンスで服を薦めてくる。

そして僕が選ぶものにはケチをつけられることが多かった。

 

幼い頃からウチにはお金が無い、と何度も言われてきて、幼少期には貰いものの服が多かった。

そんなこともあり、あまり自由に服も選べず、最低限だけを、と考えるようになっていた。

 

今となっては服屋に行くのも、買うものも自由に選べるので、それほど吐き気も起こらなくなった。

しかし買いたいものがあっても、お金が無く買えないというのは今でも続いている。

 

ちなみにこれは服屋だけではなく靴屋でも起こっている。

ここらへんが完全に満たされるのはまだまだ先だろう……。

とある同性愛キャラについて

フジテレビで何十年振りかにとある同性愛キャラがバラエティー番組で復活した。
これについて、私の意見を書いていこうかと思う。

このキャラは、口の周りに青髭メイクをし、口をあまり開けないようにウフフと笑う。
ホモなの?と聞かれ、あくまで噂なの、とウフフと笑う。

これの何が問題か、というと
①テレビで扱われる同性愛キャラの希少性
②テレビの中の人たちの、そのキャラへの扱い
③数十年前当時のトラウマの掘り起こし
④今件への否定的な意見への否定
だと思われる。


①テレビで扱われる同性愛キャラの希少性
日本では同性愛や同性愛者をテーマに扱うことは少ない。ドラマなんかだと、“それ”を取り上げることがドラマの一番の目玉になっていたりする。(異性愛者にとってはそれが当たり前なのかもだが)
そんな状況で、バラエティーの同性愛キャラだけが目につく状態であると、自分のセクシャリティに悩み始めた青少年はそのキャラクターが同性愛者の当たり前に感じてしまう。
もちろんそんなことはないのだが、圧倒的に選択肢が少ないのだ。


②テレビの中の人たちの、そのキャラへの扱い
他の共演者はそのキャラクターが出てくると、公園にそんな親父がいた、見かけたら逃げていた、などと発言している。つまり、一般人(この場合の異性愛者)からすると、ホモ(同性愛者)は逃げるべき対象である、と言っているように聞こえるのである。


③数十年前当時のトラウマの掘り起こし
今回の件は特別番組の一回切りであったが、当時は何度もそのキャラクターがテレビに出ていて、家庭や学校で同じような喋り方や仕草の人に気持ち悪いと言葉を浴びせたりあっただろう。かくいう私も家庭でそのようなことが何度もあった。今ではそれほどでもないが、当時は辛い思いを何度も我慢してきた。あんな思いを他の人にはしてほしくないと考えるのは当たり前のことではないだろうか。


④今件への否定的な意見への否定
実際に辛い思いをしている人がいるのに、俺ゲイ(同性愛者)だけどなんとも思わなかった、騒ぎすぎ、差別だと言い過ぎ、発言の自由を奪っている、と言う人がいる。自分はなんとも思わなかった、と言うのは自由だが、今件に否定的な意見や人を否定するのはいかがなものだろうか。あなたが同性愛者であっても、同性愛者の代表ではないのだ。



正直書いてて面倒くさくなったので軽くまとめるが、同性愛をテーマにするな、笑うな、ということではなく、テーマにするなら選択肢が広がるようにもっとたくさんを、同性愛ネタに笑っているときは何に対して笑っているかを考えて欲しい。
そして同性愛者の敵は同性愛者だということだ。


皆さんも胸に手を当てて、誰かの“辛い”を、自分が代表かのように否定していないか考えて欲しい。


まあ私は手を当てる胸が無いんですが。

あの空は綺麗だった

綺麗な夕焼けだ。

 

おもわず学校の窓から携帯で撮影していた。

雲と、空と、山と、夕焼け。

見事な調和でそこに存在していた。

 

下を見ると、彼が部員と談笑しながら校舎に戻って来ていた。

目が合い、彼は手を振ってバイバイと声を掛けてきた。

僕は手を振り返すので精一杯だった。

 

 

 

その日から、これは、という空を撮影するようになった。

 

 

 

彼とは3年目の今でも同じクラスだ。

大した会話もせず、ここまで来てしまった。

けれど、彼の笑顔を見ているだけで幸せだった。

 

 

 

文化祭ではクラスの出し物としてダンスをする。

その練習を河原でしていた。

 

帰り道、彼は自転車の後ろに乗れと誘ってきた。

僕は断ってしまった。

彼は構うことなく強引に後ろに僕を乗せて自転車を漕いだ。

しっかり掴まらないとバランスが崩れてしまいそうだった。

 

グングン進む自転車。

 

秋の匂いと、夕焼け空だった。

 

 

 

あれから数年。

携帯の画像なんて残っていない。

 

けれど、あの空は綺麗だった。

ぼくの背がこんなに伸びた理由

「おねえちゃん!」

両手いっぱいに野草を抱えて走ってくる弟を抱き止める。

「おかえり」

「あのね、森の中で変なおにいちゃんと会ったの!」

弟の後から歩いてくる男。

「こんにちは、いやこんばんはかな」

片手で被っていた帽子を持ち上げ挨拶する男。
私も挨拶を返した。

こんな人里離れた森で男がいるなんて。
わざわざ遠くを選んで来たのに……。



弟は変わっている。

絵を描いている私が、黒色の絵の具が無くなったと言えば、カラスを絞め殺して持ってきた。
家が燃えた時は、持っていたコップの水をかけて見続けていた。

その時目に入ったものでなんとかしようとしてしまうのだ。

いつか他の人に危害が及ぶ……。
そう感じた私は、弟と二人で人里離れた森の中の小屋で住むようになった。



弟と一緒に客人の分まで夜ご飯を作る。

「今日はね、おにいちゃんがいたから木の上の果物も採れたんだよ!」

キラキラとした瞳で話す弟。

「僕もおにいちゃんみたくおっきくなれるかなー?」

男はニコリと微笑む。

「いつかね。それよりこれ運んで」

採れた野草のサラダを弟に渡す。
運ぶ弟の足元を見遣る。

「あんたまたかかと踏んでる。そんなんじゃいつまでも大きくなれないよ。おにいちゃん見てごらん」

弟は男の足元を見る。

「おにいちゃんかかと踏んでない……」

「そうよ」

「そっか……、大きくなれないのはおにいちゃんのかかとが足りないからなんだ……」

虚ろな目で弟は呟いていた。



朝、弟が起きてくる。

「おはよ。ご飯出来てるからおにいちゃん呼んできて」

「おにいちゃんならもう出ていったよ?」

おかしい。朝から男のいる部屋から物音はしなかった。
階段を上がりながら違和感を覚える。

まさか弟が、いやそれを避けてここに移り住んだのに。
一人の男に会ったことで……。

まさか、まさかまさかまさかまさか

扉を開ける。






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